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クラッチの「今日の一言(つぶやき)」

スポーツ・コーチング総合研究所 オフィスKURACH 所長クラッチこと倉田伸司のつぶやきをお伝えします。

 

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【ある日のコーチング・カレンダー285】《分析・研究》 

【ある日のコーチング・カレンダー285】《分析・研究》

異種目の指導者から監督業を磨くためアテネオリンピック・サッカーU-23を分析する。
私の監督ノートに書き残していた文章、時を超えてまた読んでもらえればと思った。

分析・研究

分析研究001


 サッカーU-23アテネ五輪チームの活躍は日本中のスポーツ愛好者の心を揺さぶった。特にチームを預かる指揮官”山本”には鳥肌が立つ感動を覚えた。
監督業の勉強のために新聞記事からこのU-23を分析しようと考えた。『勝利の組織』というテーマで自分に課せて分析してみた。チーム創造のエキスとするためにクラッチなりに考察を試みた。その材料が①~⑫である。チーム育成の材料が多くの新聞記事、報道の中に色々なものが見え隠れしてきた。監督としての畷北での取り組み・改革にチャレンジの材料を探してみた。
①使われなかったカードの行方(SPORTS NAV.COMより)
②乾された大久保
③記者団の前で話せない平山。
④キャプテン鈴木の存在。
⑤6試合出続けた今野のひたむきさ。
⑥山本監督会見1より
 「こういう苦しい状況の中で、チームのきずなが深まり、一つになっていった。ぎりぎりの競争の中で助け合って成長していったのが印象的。競争しながら上を目指す姿勢  があれば、技術や体力は後からついてくると思う。心身ともに乗り越えられないと選手も口にしていた。それが財産かな。」-産経新聞より-
⑦山本監督会見2より
 「腸火禍は初めての経験だった。これからのことを考えると内科的なものや食事の管理などを万全をつくしたい。次に生かしていかないといけない課題である。」-産経新聞より-
⑧山本監督会見3より
 「自分たちで流れを作っていくような駆け引きが若い選手たちにはできなかった。うまさ、ずるさも必要である。年齢が上の人が入れば出来るかもしれないが、チーム全体の課題である。」-産経新聞より-
⑨ 落選し続けた那須の言葉。
⑩「理と情」魅力の指揮官山本監督 -読売新聞より-
⑪ 最後の最後に底力を結集できた選手層。
⑫かけ続けるプレッシャーディフェンスに見るオリエンタルパターン。
⑬『国立競技場にアテネへの切符が落ちている。それを拾いに行こう』の名台詞
⑭平山に専属シェフを就けることを命じる。


分析・研究1
①使われなかったカードの行方(SPORTS NAV.COMより)

オリンピック予選、最後の試合でU-23山本監督はメンバー交代のカードを最後まで切らなかった。
疲労困憊に変わるメンバーはいる。フレッシュなメンバーを投入の時はいくらでもあった。
なのに何故?
負ければ、出場できない瀬戸際での選択である。多くの評論家は負ければ、非難渦巻くことが予測させる。
その中での決断である。
それは何故か。それを分析してみたかった。

選手への信頼であり、自信である。弱音を吐かない選手の育成、ピッチでは選手の判断を優先させて、窮地に至りどたばたしない監督の腹のくくり方であると推測される。選手が好き勝手な判断ではなくて、何をすべきかの正しい判断を日頃から要求し続けた結果と思われる。ピッチサイドから指示は飛ばしていた。指揮官として当然である。
けど、刻々と変わる状況を肌で感じて対応するのはピッチに立つ選手である。
山本監督は自分の目や肌で感じ判断してプレイする選手に託したと予測される。
結果は国民全てが知るアテネへの切符である。

クラッチは試合において、余程のことがない限り、タイムアウトを取ろうとしない。
カードを切らなかった山本監督に、信じる心の大切さをを感じたのである。
信頼して託したといっても、それは奇麗事である。
内心は異なるハラハラドキドキも心境であったはずである。
それは終了の笛を聞いたとき、歓喜の監督を見ればうなずける。

バスケットボールの試合で第一クォーターでいきなり10点のリードを奪われる。あなたならどうする。
多くのベンチはタイムアウトの請求か、メンバー交代で相手チームのリズムを狂わして、得点差をこれ以上開かない工夫をする。それは常識である。
苦渋の選択を下す準備はしていたはず。
なのに切られなったカードとは?
興味津々な監督の選手操作術である。

試合中、クラッチはめったに動かない。
それは何故、慌ててタイムアウトの請求は、益々大変なことの駄目押しを巻き起こす結果になる。
「大変なことになってしまった」の心境は選手が最も知っていること。
この時のタイムアウトは益々相手のリズムに乗せる要因になりかねない。
だから日頃から我慢を教える。
すると相手が「何でこのままなの?」と思う時間帯がある。
それを待つ。そこが簡単に切らないジョーカーとなるのある。
先手必勝にも理はある。
けど、後の先という方法もある。相手に先にカードを切らせる。時にはジョーカーも切らせることだってある。
相手にこれ以上の出来があるとは思えない。
今、自分たちは最悪。当然、最高の出来が今の時点で勝っているのは当たり前である。
試合が終わった訳でもない。
一つ一つ返せば、相手が焦りだす時間帯がある。それが今直ぐかも知れないし、ゲーム終了寸前かも知れない。
最後に勝者になれば良い。

この考え方をこの春、浸透させるために遠征に出たのである。
頼れるのは自分たちの仲間だけ、コートに立っているメンバーだけが頼りである。
自分たちの出来の悪さ、力の違い、基準の異なるジャッジ、ハードな日程(1日フルゲーム3試合)、バス移動、昼食時間もままならないなどなど、さらに監督の厳しい要求との葛藤。勝てる条件はあまり見つけ出すことは出来ない。

最悪の条件でも勝利を目指して勝つことを目標に遠征に出た。
このイズムを浸透させるためにとんでもない要求を部員に突きつけた。
「そんことできるか?」とあからさまに顔に出した。
監督と部員のエンドレスの戦いが春の遠征先で繰り広げられた。

その結果、10勝1敗1き分けで終了した。
1敗(1点差負け)と1引き分けの内容が不満で仕方がない。
まだ、最後のカードは使っていない。それがどのように部員がとらえているかである。

指示待ち世代を自分たちで考えるサッカーを実践させた結果が使われなったカード(選 手交代)につながる。選手にすれば、「なぜ替えてくれなかったんだ」という感情より も、俺たちを信頼して最後まで使ってくれた」の感情を残す采配に徹した結果である。さらにベンチにいる交代要員も腐ることなく、応援し続ける姿勢を創造できた監督術を 学ぶべきである。
 
U-23山本監督の見える指導の部分から見えない部分のチームつくりをクラッチなりに置き換えて、チームを見つめなおす考察した。その①が使われなかったカードの行方である。

とは言っても、アクシデントに対する万全の準備はなされていたと推測されることが見ることが出来る。スタートメンバーが変化して、相手チームに対して最大限機能するスタイルを突きつけているのである。だから、予選全ての試合でもてる力を発揮できたのだと見ることが出来る。

信じるか否かは、あなた次第である。
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category: オフィスKURACH

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