クラッチの「今日の一言(つぶやき)」

スポーツ・コーチング総合研究所 オフィスKURACH 所長クラッチこと倉田伸司のつぶやきをお伝えします。

 

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【ある日のコーチング・カレンダー284】《合宿の風呂場》 

【ある日のコーチング・カレンダー284】《合宿の風呂場》

ある合宿で集団の成長の跡を見る。

合宿での取り組みの一つ
風呂場
合宿の風呂場001

 出発前にあまり合宿という取り組みに理解のない先生方から、「温泉で合宿ですか、良いですね。」とうらやましく言われた。
否定はしない。日本一のラジューム温泉で有名な温泉地である。
でも、言葉の響きからは、「合宿、ご苦労さんですね」の響きではない。温泉地に保養に行くような響きである。理解されていない。遊びに行くんじゃないのだからと思っても、世の中の一般の人からすれば、遊びの領域なんだろうな。仕方ない。毎年、合宿に成果を楽しげに語るクラッチに責任あり。

 食事は美味しいし、常時7面のコート使用可能、宿舎の環境最高、練習終了後直ちに風呂場直行、朝風呂、練習会場への送迎バスの徹底、氷の準備準備、お茶の世話などなど、高校生の合宿には最適な環境にある。
合宿の日々の疲れをとってくれる環境に満足している。この合宿地は年中行事のように受け入れてくださる。

 この施設を利用する当初、宿舎関係者はあまり乗り気ではなったような気がする。我々は満足しているが、提供する側は難色を示していた。それは使用方法に問題があった。真新しい施設に濡れた洗濯物を干すし、風呂場の脱衣場は水浸し、浴槽にはアンダーウエアーのまま飛び込むなどマナーの悪さが際立った。修学旅行並みに先生方の風呂当番、部屋の点検を連日実施して、就寝時間が深夜に及ぶ毎日であった。このままでは200名以上、時には300名近くのスポーツ選手を受け入れてもらえなくなる。真剣な協議した。引率教員、添乗業者、宿泊関係者、地元の方などとこの合宿の趣旨や方向性を模索した。施設利用の改善策を関係者一同で考えた。

改善を繰り返し、現在では使用優良者の一員になった。
少しオーバーな表現かも知れないがこの温泉地、夏場の風物詩となり受け入れられている。
野沢や菅平がラガーマンの夏の一大イベントとなっているような風情がここにはある。そんな場にしたい願望もある。

洗濯場では各校のマネージャーや下級生の社交の場に。
物干し場では盗難ゼロに。
風呂場でのトラブルゼロでほんの少しの忘れ物程度。
部屋の使用はくつろぎの場になる。
上半身裸で廊下を歩くものはなくなった。

特に際立ったのが風呂場の使用である。
いつ行ってもきれいのである。脱衣場は濡れていない。一般客からの苦情もない。貸切ではあるが風呂だけは外部からこられる。どうしたことなんだろうか。モラルが向上したんだろうか、指導がいきわたったのか、とにかくトラブルは限りなくゼロに近づいた。引率された先生の口々から、この指摘があった。良いことである。
言うまでもない、昼間の体育館は若きゲイジャーたちで熱気むんむんの戦いが繰り広げられている。ここでもレベルアップの場となっている。本来のバスケットボール技術向上、チーム力向上の場としての機能が発揮されだしている。

今年の合宿中に、「 先生のチーム子が風呂場の脱衣場を掃除していましたよ」と報告してくださった。
おもわず、「まさか?」と答えた。
自分の学校の子を美化しようとは思わないが、どうも本当のようである。
当然チームミーティングで報告した。
大切なお金を使って、バスケットボールをやりにきている。お金を払っているから傲慢な態度になるのではない。大切なお金を払って教育を受ける大切さを切実に訴えたことがある。だから、経験体験を大切にして、自分のものにしろとずいぶん言ってきた。その成果なのかと少し嬉しくなった。

井戸端ミーティングで「 先生のチームが成長しましたね」と言われたときに成長を感じた。
そして、この合宿に初参加の時を思い出した。
すべての注意や苦情を受ける対象がこのチームに集中したような時期でもあった。
何年かは、他のチームに迷惑をかけたくなくって、クラッチがすべての部員の行動に帯同したこともある。非常に心身のとも疲れた。もう一人の力ではどうにもならない。複数の指導者の必要性を痛感した。現在は3名~5名帯同している。自費参加をはじめとして、色々な人々の協力と支援で成り立っている。でも、このようなことも部員たちの成長で吹っ飛んでしまうことである。

過去には。
練習後、宿舎到着。宿舎前でのミーティング。
練習の反省会ではない。
宿舎に入るときに必ず挨拶すること。
Tシャツを必ず着ろ。
部屋に洗濯物を干すな。
食事当番は誰々。
風呂は何時までに入れ。風呂にタオルをつけるな。脱衣場に濡れたまま上がるな。
部屋の掃除をしろ。
などなどを注意である。30分以上ついやした日々を思い出す。他の学校の先生から練習や試合の反省会に映っていたようである。しかし、日々練習会場で変化して、(自己満足であるが)勝てるチームに少し少し変化していく姿にそのように映ったのであろうと推測する。どっこい中身は生活面のことばかりである。放置しておけば、自由奔放に振舞う 畷北たちである。「明るくて良いですね」の評価の裏には「もう少し指導しろよ」である。これだけ口やかましくしても世間の評価は、生活面では放置されているチームの位置付けである。

でも、年々見る眼も変わった。これも評価である。
ある程度勝ち始めている裏には、生活面の徹底がある。
強制されるものではなく、自覚されるべきものと時期を待った。
場が人を変えたのである。少し大きな大会に出る機会が増し成長した。
強制しなくとも大きな場での常連校のお手本がある。
まずは服装が変わった。きちんと着られるようになった。
時間を守れるようにもなった。部員自身が組織としての自信を感じて、芽生させてきたのだろう。
しかし、まだ、指導者の目が必要な域である。

でも、この温泉地の風呂場がチームを大きく成長させてくれた合宿であった。

信じるか否かは、あなた次第である。
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