クラッチの「今日の一言(つぶやき)」

スポーツ・コーチング総合研究所 オフィスKURACH 所長クラッチこと倉田伸司のつぶやきをお伝えします。

 

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【ある日のコーチング・カレンダー279】《動いた負傷のキャプテンH》  

【ある日のコーチング・カレンダー279】《動いた負傷のキャプテンH》 

キャプテンの行動に息が止まるコート。

涙の3Pシュート その2

ある秋の体育館。
文化祭の準備でシートが引きつめられ、3連椅子がセットされている。
文化祭実行委員会の許可を得て、4時より練習を開始する。
この日は学校では練習できないので近くの高校体育館をお借りする予定であった。
でも、キャプテンの申し出で「俺たちの最後になるかもしれないので、自分たちのコートでやりたい」と言って来た。

練習始めのころにはクラスリハーサルがまだ続いていた。
邪魔にならないようにと配慮してくれたのは、クラスリハーサルの生徒たちであった。
そして、先生たちであった。
凄い集中の練習に先生方や一般生徒は凍り付いていた。
特に3年生部員の眼は鋭かった。下級生には入る余地はなった。
クラッチから「53分の1を自覚しろ!一人の怪我を一人で背負うな。
53人で分かち合え!」の言葉でサッと皆が動く。
そして、手首亀裂骨折のキャプテンHが動いた。
止めてもHは聞かなかった。
「やります!」の一言でテーピングが始まった。
クラッチが巻いた。
その間、皆は待った。
そして、コートに現れたときには大拍手である。
それを見ていたリハーサル中の生徒は再び仰天していた。
ゲームアップが始まった。最高の盛り上がりである。
飛び跳ねるHに続けと部員たちは続く。
なんて言うキャプテンだ。これほどキャプテンシーのあるプレイヤーを預かれて監督冥利に尽きる。

想定練習が始まる。
5分間のスパーリングである。
チャンスがキャプテンHに回る。部員全員が息を止めた。片手でボールキャッチ、そして、パスをする。チームプレイが成立する。今まで以上にスムーズな展開力が現実のものとなる。日頃、消極的な部員までがフォローする。心底、チームになったような気がする。
スパーリング終了、「今日はもうええやろ?」に。
「もう一本お願いします。」何かを掴みかけているんだろうと判断する。
骨折しているHが「何故、俺にパスしない」と怒っている。
「左手やったら打てる」言葉に皆呆れ顔である。

でも、心を鬼にして、「そんなことで試合が出来るか!」の檄が飛ぶ。
ふがいない下級生のプレイにコートに飛び出すクラッチである。
「そんな気持ちで明日出ると思うな。今日頑張った証がある奴だけを信じるしかないやろ」
この言葉に下級生にも遠慮と言うものは消えた。

後日考えるとこの日が最後の練習になった。
”最終日(決勝戦)のコートに居よう”は現実にならなかった。
でも敗戦の理由を”Hの骨折”とはしない。部員はそのことを良く知っている。
いい訳はいらない。それも実力である。

           
信じるか否かは、あなた次第である。   

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