クラッチの「今日の一言(つぶやき)」

スポーツ・コーチング総合研究所 オフィスKURACH 所長クラッチこと倉田伸司のつぶやきをお伝えします。

 

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【ある日のコーチング・カレンダー264】《山籠もり》  

【ある日のコーチング・カレンダー264】《山籠もり》 

順位決定リーグを過ごした山荘。
山籠もり

毎年、秋に全国大会を現実のものにしようと1年間のスケジュールを立てていた。
そして、決勝リーグを想定して6月3・4・5日の宿泊を予約した。
場所は地元の山中にあるある学校の同窓会館である。
何のために。
それは”チームの結束”のためである。
試合前に揺れ動く精神状態をチームで共有して行こうとの考えからである。

でも、
インターハイ出場への順位決定戦で敗れからは、士気が上がらない部員。
「俺たちの1年は何だったんのか?」と自分を責める。
「近畿大会のことは考えられない」と呟くキャプテン。
練習にも心がない。
チームの心を何処かに置き忘れたのか。
モチベーションの低下である。
そして、時間だけが流れて行く。
この3日間はいらないのでは…と。

監督の判断で”山籠もり(ミニ合宿)”を決行した。
結果は最高であった。
ブロック(近畿大会)大会決定3戦全勝の事よりもチームのモチベーションが再び高揚しだしたのである。

何故、高揚したのか。
6月3日夜のミーティング。
「監督から何も述べることはない」で始まった。
「テレビの前に集まれ、このビデオを観てくれ」

ビデオが動き出した。
NHK人間ドキュメント『それでも僕はアテネをめざす』(マラソン高橋寿成)を流した。
内容は一流選手が勝てなくて、ほとんど本番で出場の機会がない”補欠”でのアテネが宣告されたマラソン選手のドキュメントである。
ビデオが流れる画面を観ながら、監督はこの内容より部員たちの眼を観察していた。
暗がりで輝いている。
予想していた事が始まった。
”心”が動き始めているのである。
毎日行動を共にしている部員思いは、息づかいだけで感じるものがある。

ビデオ鑑賞は終わった。
そして、ミーティングが再開された。
「俺は5月9日にインターハイ予選を負けた時、バスケを辞めようと思った。凄い思いで半年間を過ごしてきたので負けたショックで順位リーグ戦には”気力”はでない。そんな中途半端な気持ちでバスケやることは嫌だと悩んだ。」とキャプテンが語り始めた。
「中間テスト後、練習が始まったがしっくり来なかった。」
「近畿大会なんてどうでもいい。」とまで言った。

話を聞きながら、このままでは明日の順位決定リーグは勝てないなとクラッチは思った。
でも、クラッチには自信があった。

さらにキャプテンは話を続けた。
「でも、このビデオを観て、自分たちがとっている行動(バスケはもういい)はおかしいと思った。モヤモヤしていた事が晴れた。俺(キャプテン)がこんな状態だから、チームのモチベーションが上がるはずがない。悪かった。もう一度、頑張る心が沸いてきた。近畿大会に5位で出る。だから、みんなで頑張ろう」と語った。
拍手が起きた。これ以上のミーティングは必要ない。
明日からの予定がマネージャーから告げられる。
ビデオを観ていたときの目の輝き以上の眼で聞き入っている。

3日間が予測できる輝きである。
シュミレーション通りの結果になった。
3戦全勝である。
でも、そのことよりも1%でも可能性があるのなら、諦めることなくチャレンジするのがスポーツマンの真の姿であることを教えてくれたこのビデオの素晴らしさに酔った。
そして、それを受け入れることが出来た部員たちの感性に拍手である。

信じるか否かは、あなた次第である。  

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