クラッチの「今日の一言(つぶやき)」

スポーツ・コーチング総合研究所 オフィスKURACH 所長クラッチこと倉田伸司のつぶやきをお伝えします。

 

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【ある日のコーチング・カレンダー260】《急がば廻れ》  

【ある日のコーチング・カレンダー260】《急がば廻れ》 

心技体論争。
Walk Don't Ran(急がば廻れ)

 できるまで根気と我慢の日々である。
 ここで急いでは、ぐっと伸びる時期を創造できなくなる。選手と指導者の一騎打ちである。

 ある日、3人の指導者が論議を交わした。
 一人は、技術を最優先させるという。
 一人は、体力作りを重要視させるという。
 一人は、精神面を最も大切にするという。
お酒の勢いもあり、3人とも譲らない。
それを黙って聞いていたひとりの人が中に入って、「3人のチームの結果は、来年わかる事だから、それぞれ自分の理念を信じて頑張ってください。私は心技体の一体感を求めて頑張ります。」とその場を去られた。
残った3人は飽きもせず、深夜まで論争を繰り返し、明くる日は二日酔で、まともな指導もできずに無駄な1日を過ごしてしまった。論争もそこそこに帰宅した指導者は、朝早く、すっきりと昨夜の論争の良い所を参考に地道なコーチングを指導する。
 
 数日後、再び、この3人が同席する。
相も変わらず、3人は結論のない論争を繰り返し、あーでもない、こーでもないと尽きることのない論議を繰り返して、深夜まで酒を飲み交わす。いつものように一人の指導者は3人の意義深い論争に耳を傾けながら、「では、お先に失礼します」と席を立つ。帰りの電車の中で3人の意義あるお言葉をメモする。そして、帰宅後、さっさと寝て、朝早くに学校へ。そして、爽やかに指導を始める。
 懲りない3人は、前日やはり深酒と意義深い結論無き論争でやはり二日酔い。素晴らしい論争ながら的を得ていない。選手をどう育てる論争が、無用の空論として響くのである。
ウサギとカメ論争な嘘のような本当の話である。
 
 3人の指導者全て正しい理論、持(自)論である。
 でも、実践する場は、コート上にいる選手へのコーチングである。それが勝負である。
 手段はどうであれ、如何に選手と長くつきあえて、時間がかかってもイズムを浸透させるかが勝負である。まさしく Walk Don't Ran(急がば廻れ)である。心技体の何に比重をかけて指導するかは、その年により異なると思う。非常に技術的に優れた選手を預かるかも知れないし、基礎体力の優れた集団と出会うかも知れなし、精神的に大人なチームと出会うかも知れない。だから、日本的な思想『心技体』をどう教育するかが、その年の戦績を左右する結果になることである。

 私のチームが心という文字を大切にするのは、精神主義を意味するものではない。学ぶ姿勢を意味するものととらえている。いくら良い理論をふりかざして指導しても、受け取る側の部員に学ぶ姿勢や素直さが無ければ、”絵に描いた餅”である。今日の練習で部員たちは、コーチの話をしっかり受け取る姿勢の欠如を強く感じたクラッチは、怒ることなく、わかりやすい言葉で促した。

 でも、首をかしげる部員が数名いたので、何度も何度も、部員にわかる言葉を多用して説明した。
 でも、心に響かないのか、変化なし部員が存在する。
 でも、負けてたまるかと丁寧に丁寧に説明する。
 でも、心を開かない部員が存在する。
 でも、わかりやすい言葉と練習方法で模索する。
 模索とは、納得させて、理解させて、できる間での我慢を意味する。
 でも、部員に「俺たちでもできるんだ」という自信と成就感を味わせるために頑張る。
 それでも、できない選手のために有りとあらゆる手段を講じて奮闘する。
 「いい加減にしろ!」の言葉は上辺だけである。
 心の奥に潜むのは、理解させて、気持ちよくプレイさせるまで挫けるもんかと葛藤する指導者魂である。

 指導者クラッチが励みにしている言葉がある。現在の3年生が引退の日に残した言葉である。
 「俺は大人が大嫌いだ。信じられない。この言葉がある間は、プレイが伸びなかった。ある日、ふと一度だけ大人(指導者)の言葉を信じて見ようと思った。すると少し上手くいきだした。もう一度、次の日に信用しようと心に決めた。すると益々上手くいくようになった。そして、3年間畷北でバスケを楽しむことができた。この俺でも3年か続けることができた畷北に感謝する。みんなも挫けず素直になってください。」
 と残したこの言葉を励みにしている。

 この子には決して優しく接したのではない。むしろ、厳しく辛く当たった方である。でも声をかけ続けてことは事実である。この子には世の中に出て、強く生きて欲しいという一念で接した。その結果、部に残した宝の言葉である。
信じるか否かは、あなた次第である。
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