クラッチの「今日の一言(つぶやき)」

スポーツ・コーチング総合研究所 オフィスKURACH 所長クラッチこと倉田伸司のつぶやきをお伝えします。

 

最新トラックバック

【ある日のコーチング・カレンダー254】《チームとしての成長の跡》 

【ある日のコーチング・カレンダー254】《チームとしての成長の跡》

ノートに書かれた文章から成長の跡をみる。 
ある時代のある部員のノートより(原文のまま)
「今日のこと」
今日は朝から、一日中、奈良県の高校と練習試合でした。
午前中はAチームが中心になってゲームをしていました。
そして、今日また一年生がゲームに出ていました。
すごく悔しかったけど、監督がミーティングで言っていたように、僕らはちゃんとそこらへんの割り切りは出来ています。
近畿大会の夜に監督と約束をしたので、僕は絶対に何で応援やねんとか、なんで出してくれへんとか思いません。みんなも絶対にそんなこと思わないと思います。
それがみんなで闘った結果ならしかたがないと思います。
それに僕らは応援に誇り持っているし、カッコ悪いとも、全く思っていません。
このチームの良さは、ベンチも上(観客席)におる応援の人らも、同じ気持ちで戦うという所なので応援もすごく重大な仕事です。やっぱり僕らはプレイヤーなのでプレイして、チームの役に立ちたいけど、監督も色々考えてベンチメンバーを選んでいると思うので、みんな何も言いません。
明日は午前中が普通の練習で、たぶん午後はゲームになってきて、一年生が使われるかも知らんけど、僕はそん時、1回1回悔しがっても意味がないので、自分がチャンスをもらった時に、全力でプレイしたいと思います。チャンスを生かしたいです。

この文章に部員の成長を見ることが出来る。さらにこのチームが組織として大人になったことを感じる。この文章を書いた子は自己表現の下手な子で、上手くいかないと荒れる、すねるなどの子である。上手く表現できずに平気で試合に使われなかったことに「恨んでやる」とノートに書く子であった。自分自身で悔しがっているのは、スポーツ選手として大切な要因の一つである。けど、自分のストレスを他人にぶつけることは誤った方向である。下級生の時にあからさまに自分の感情をぶつけて、顔色を変えては監督、コーチから強く指導されていた部員である。時には1ヶ月近くペナルティーを与えられ、練習させてもらえなかった部員である。その時の経験でかなり自分の感情を抑えることがトレーニングされた部員である。

最近の若者の特徴である”キレる”状態を平気で出す風潮がある。きっと生まれたこのかた動物的に感情をあらわにして許してもらっていたのだろう。そんな部員がかなり入部してくる。いい加減にしてくれよと思うぐらいに大人に対して、平気で顔色を変えてくる部員に出くわす。毎年、毎年、「いったい何と闘っているんだよ?」と叫び続けている指導者としての自分に負けそうななるときがある。

このチームは部員に平等にチャンスを与える組織である。このことに関しては自信がある。それがチームのイズムである。クラッチの方針である。監督、顧問、コーチ、OBたち、チームに関わる全ての人に浸透している。現在部員が約60名に膨れあがっている。新着任の教頭先生が練習見学に来られた。ハーフコートに60人が必死でボールを追いかけている姿に感動して頂いた。「1軍2軍はないんですか?」の言葉に「ありません」と言いきる指導者クラッチである。

この日、練習途中に公務の会議が招集された。1時間程度コートを離れた。
1時間後、コートに戻ると部員が20名程度に減っている。体育祭関係か、何か学校行事の事で生徒の会議に行ったのか、とにかく減っている。
「他の子は・・・?」とマネージャーに問いかけると、
「応援練習に行ってます。」
「体育祭の・・・?」
「違います。バスケ部の応援練習です。」
「誰が言い出したんや」
「自主的に上級生が決めて、1年生に教えようと言い出したんです。」
「そうか。ええこっちゃ!」

この子の文章をアップし載せようと思ったのは、芽生えた自主性が指導者クラッチの目に見てきたのである。この子の文章にはプレイヤーとしての未練を感じる。そのことを否定するようなことはない。しかし、部貢献を常々指導している成果が現れだした。喜ばしい事である。大人の組織が出来上がりつつある。頑張ることを無視することはない。

チームは3年間で必ず一回公式戦用のユニホームを着せて出場させる努力をする。時にはユニホームを着ても試合出場がかなわない部員も居るがベンチメンバーになれた喜びを味わせることを必ずやる。それを現実になる夢として頑張る部員の姿が存在する。

とは言っても、努力しなく所属しているだけの子にはチャンスは巡ってこない。その割り切りは部の中にある。努力する姿勢のある部員を見逃さないために多くの大人の目で判断し、部員に問いかける。メンバー選考にはキャプテンの意志が加わる。キャプテンは公平な目で部員を観察できる者しかなれないポジションである。それが畷北の特徴でもある。

信じるか否かは、あなた次第である。   

スポンサーサイト

category: オフィスKURACH

コメント

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://kurach.blog13.fc2.com/tb.php/1667-72b4163e
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

FC2カウンター

最新記事

最新コメント

月別アーカイブ

カテゴリ

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

ブロとも申請フォーム

QRコード