クラッチの「今日の一言(つぶやき)」

スポーツ・コーチング総合研究所 オフィスKURACH 所長クラッチこと倉田伸司のつぶやきをお伝えします。

 

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【ある日のコーチング・カレンダー198】《過去のある食事会より》  

【ある日のコーチング・カレンダー198】《過去のある食事会より》


勝ったものが強い

食事会
 ある時、バスケットボールをこよなく愛する者たちが集まり食事会を持った。
 その時に語ったことが今、現実に起きている。
 そのことを踏まえて、アップしようと考えた。

 昔話から始まり、過去を振り返り、今後を語る。大学時代、教員時代、実業団時代、全日本時代など歴史を共有している時代のことに話に花が咲いた。人生の半ばを越える人間のノスタルジーで語る会ではない。これからのバスケット会の方向性を模索する会であった。30年以上の年月をトップで走り続ける人たちとの会話には重みがある。チーム浮き沈みがあって当然である。この食事会に集まった者たちは、トップを維持するための努力を決して自分だけのものにしていない者たちだった。人間の幅の大きさを強く感じる者達であった。
 その中に若手の指導者がいた。実業団選手を経て、ある企業の社員として働いていたが、バスケットボールの魅力を捨てきれず、退社して指導者としての第3のバスケット人生を歩み始められた人がいた。トップ企業での安泰より、バスケットボールの魅力を天秤にかけて、バスケットボールを選択した人生は重い。それも期限契約だという。先を考えるのが普通の人生である。この人生の選択はバスケットボールにかける情熱である。けど、家族のことを考えると情熱では片付けられないものである。その人たちに囲まれての食事会、楽しかったが非常に重く感じた。プロ集団である。
 
何故、勝てぬと悩んでいる自分が小さく感じた。ほんの少しのバスケ好きが指導しているのとは異なる空気を感じた。3時間ほどの食事会が短く感じた。高校、大学、実業団とプロの時代が身近になっていることを強く感じた。「このままで良いのか、クラッチ」と天の声が呼びかけて来た。生活を賭け取り組む姿勢とレベルの高いコーチング理論を背景に日々過ごす者たちの息づかいを身近で感じられたこの日の3時間は、考えさされるものであった。この者たちという生意気な言葉使いが失礼であると理解しているけど、『この者たち』こそが本物を目指す集団である。『この者たち』の息づかいを吸収して、伝えられる範囲の制約はあるが、伝えるべき内容であった。
 
『自分だけ』という言葉は、最後まで聞かれなかった。自分のチームだけが強くても、活性化はない。相手あっての競技である。組織全体化の活性化が必要である。このことは共通の話題になった。その中でいかに勝ち続けるかが、この日集まった者たちの共通のテーマであった。だから、自チームには『妥協』はなかった。厳しかった。この厳しさを共有できるこの日の会話内容であった。集まった者たちの考え方を引き出すことに専念した。主催ではないのに、いつの間にか進行役になっていた。それはなぜか。聞きたいことが山ほどあったことを引き出したかったのである。お酒というものが、この者たちを多弁にした。一定の節度はあるが、そんなことを気にする者たちではない。自分の主張の正しさを語れる者たちである。宴の終盤に話題になったのが、不況時のリストラということが我々指導者にも及んできている。このことを自分たちの手で食い止めなければ、バスケット界の先行き暗いものになる。このことは共通理解のことになった。これでも問題提起で「では次回…」という会でもない。ではどうするという話題になった。少子化でバスケットボール界がマイナーになっているのではない。我々の指導者の姿勢も問題でもある。我々指導者の能力の発揮の場を自分たちで確保してする努力が必要である。このことを語るには、この日、一日で時間が許される訳がない。ここに解決策を持っている。その解決策を論じる場を近い時期にもつことでこの夜の宴は終了した。
 
凄い余韻とほろ酔い気分で別れた帰り道。電車の中で読んでいた本の一節に『強いものが勝つのではない。勝った者が強いのである』というスピードスケート選手の言葉を発見した。競技スポーツの社会を象徴する言葉だと思った。酒の酔いとこの日の会の重みとが交錯して、仕上げに出会った言葉が『強いものが勝つのではない。勝った者が強いのである』である。帰宅後、なかなか寝付けなかった。

その後、今のオフィスKURACHを立ちあげる一つのきっかけとなったのは言うまでもない。日々悪戦苦闘、いつか花開くことはある。それを信じて、歩くしかない。

信じるか否かは、あなた次第である。
                    
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