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クラッチの「今日の一言(つぶやき)」

スポーツ・コーチング総合研究所 オフィスKURACH 所長クラッチこと倉田伸司のつぶやきをお伝えします。

 

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【ある日のコーチング・カレンダー74】もし、こんな部が…。 

【ある日のコーチング・カレンダー74】もし、こんな部が…。

もし、こんな部が学校内に存在していたら・・・・。
あなたはどうしますか?

転勤、希望に満ちて、新しい職場で「頑張ろう!」と心に誓う。
そして、バスケットボール部が活動している体育館へ。
体育館の扉を開ける。
バスケットボールの跳ねる音が響く。
「よっしゃー!」と心が弾む。

この後、とんでもない事態が待ち受けている。

気合いを入れて、シュートを打つ部員のもとに歩み寄る。
その一人に声をかける。
「みんなを集めてくれるかな・・・」
不思議そうな顔で「何で・・・・?」との声がかえってくる。
「新しく転勤して来た教師やけど・・・。」
すると「それがどうしたん・・・」との返事が返ってくる。
その時、キャップテンらしき真面目そうな生徒が「みんな集まりぃや。」
「うっといな」「じゃまくさいやんけ」「シュート練習しとんや」などなど、不満の声がダルそうに口走る。
何とか、10名程度のまちまちな派手なTシャツと腰パンの連中が集合する。
そうなんです。あの映画「コーチ・カーター」そのままの場面を観ているような光景が其処にある。
ミーティングサークル的なものが出来るが、寝ころんで話を聞く者、コーラのビン片手に聞く者、仲間とひそひそ話をする者などなど。

25年間、指導してきたものが音を出して、崩れていく。
身体が小刻みに震えている。
「もう、自分のバスケ時間はここで止まるな」と思った。

でも、それを打ち払って、
「今日から君らのバスケ部の顧問になる”○○”と言います。よろしく」
小声で「誰がそんなん、決めたん」と人を小馬鹿にしたような笑い声がおきる。
それを無視して、
「やる限り、大阪のトップを目指して、頑張りたい。一緒に全国を目指そう!」
と話すと
「アホなこと言う人やで・・・」とサークルから離れて、シュートを打ち始めた。
この部員(?)を無視して、話を続ける。
するとシュートしている子がみんなを呼ぶ。
「そんな話、どうでもええから、こっち来いよ」と仲間を呼ぶ。
何人かが抜ける。

言葉がない。

すると輪に残った部員が数名いた。
いかにもバスケできそうもない、いじめられっ子的な部員が其処にいる。
その部員に向かって、
「じゃ、明日の日曜日に練習試合やるから、N高校に朝9時集合な」
小さな声で「えっ!練習試合、俺らそんなことしたこともないで」と言う。
「その学校の行き方教えるから、とにかく明日、集合や」

そして、翌日。
最後に輪の中にいた7人だけが来ているのと思いきや、コートには好き勝手な格好した20名近くの部員がシュートを打ってるじゃありませんか。
キャプテンらしき部員に「あいつら誰?」と聞く。
「あいつらレギュラーやで」
「昨日、コートに居てなかったやん」
「でも、あいつら上手いで!?」
その幽霊?部員が大手を振って、アップを始めている。

試合の開始3分前のコール。
「いつも(試合に)出ている者、誰や」
誰も返事がない。
するとキャプテンが気を遣いながら、
遠慮がちに「誰と、誰と、誰と、誰と、誰の5人」と選ぶ。
5人は「当たり前やん」と誇らしげにコートに立つ。
でも、全員ユニホームを着ていない。
自分の好き勝手なデザインで背番号がついた、色はバラバラなものを着ている。相手チームの監督が気を遣ってくれて、練習用ユニホームを差し出してくれた。
「これ、着なかった練習試合できんのや。ルールや」
「うっといな」と渋々着用する。

試合は散々な結果である。
そのことをふれると「それがどうしたん」と聞く姿勢はない。
「君らもう使わないから、ベンチにおり」
「なんでやねん」と小声で言う。

そして、昨日、輪に最後まで居た7人で2試合目を始める。
試合は1試合目より大差である
ベンチに鎮座まします連中は、「俺たちより、ひどいやん。あんた(コーチ)おかしんと違うん。試合出るのは俺らやろ・・・」と言う目でみる。
でも、いっさい使う気はない。
試合が終わる。
相手チームの先生と体育準備室でお詫びと話をして、コートに戻る。
「ミーティングやるから・・・」と言いかけた時にコートに残ってるのは7人。
「他の連中は・・・。」
「帰ったで」
「なんでやねん。いつもやで」
開いた口が閉まらない。
心を静めて、「じゃ、明日から本格的な練習を開始するから、アウトコート集合や」
すると「体育館使えるで」
「そんなもん、今のみんなには必要はない。まずは身体つくりからや
「わかった」でその日は別れる。

翌日の放課後。
7人が集まる。
「よっしゃー、今日がこの学校での元旦や」で練習開始。
そして、「また、今週の日曜日練習試合やるからな」
聞く目は輝いていた。
「この1年、この子らでやるしかないやろ!」と腹をくくる。

そして、日曜日。
練習試合、相手校に行く。
すると大勢の部員が練習している。
先週、練習試合したときの連中が来ている。
「なんできてるんや」
巻き舌で「俺たちも、部員やから」と
「練習もこんもん(来ない)が何で部員やねん」

とにかく試合は始まる。
すると練習しない組が出ようとする。
「お前らと違う。出るのこの子(7人衆)らや」と7人から5名を指名する。 

「なんでこいつら(7人衆)がスタートやねん!?」と詰め寄る幽霊部員たち。
「喧しいわい!其処(ベンチ)へ座わっとけ!」と一喝。
その日は、7人衆で試合を終わらせる。
大差で終わる。

3週目の練習を始める。
「また、日曜日に試合するからな。」
7人衆から歓声が沸く。
「ところで幽霊部員も必ず呼んでおけ。」
7人衆、急に暗くなる。
「???????・・・・・・。」

そして、日曜日。
近くの学校で、余り強くないチームの高校を会場にした。
その魂胆は、「あそこやったら、俺らでも勝てる」と幽霊部員も懲りずに集まってくるだろうである。
作戦は図星であった。幽霊部員の数も増えていた。
確かではないが20~30名ほどいたように記憶する。
案の定、「こいつらに負けへんわ」と余裕をかまして、明るく練習している。
7人衆はまた、隅っこに追いやられている。これが現実である。
この時に思った事は、必ず、この7人衆に勝たせて自信を持たせてやる。
これが指導者としての決意である。

この幽霊部員たちの魂胆をぶっつぶす出来事を計画していた。
会場は余り強くない高校であるが、集まっているチームは、大阪ベスト4、8の高校が含まれている。
その最も強いチーム(高校)との対戦が予定されていたのである。
幽霊部員に「お前らがスタートや」と指示する。
「当たり前やろ」の態度をとる。
この幽霊部員たち、自分たちの相手チームが雲の上のチームとも理解出来ていないのである。
この辺が馬鹿な連中である。
アップの練習風景みたらわかるやろ・・・。
7人衆は、その違いを感じていた。

その結果は、言わずと知れた。200点ゲームをされた。
2試合目は、N高校と7人衆。
負けはしたが、善戦である。
この日のミーティング、「3年後には必ずこのS高校に勝って見せる」であった。
”浪速のど根性バスケ!”の始まり始まりである。

次の週に再び、練習試合。
相手はT高校。
7人衆に「試合にあいつら(幽霊部員)も呼んでも良いよ」との賭に出た。
もし、まだ、こいつら(幽霊部員)が来るようでは、7人衆の明日はない。
大きな賭である。

そして、再びN高校と練習試合をお願いする。
快く引き受けて頂く。
日曜日の朝、N高校の体育館。
アップするのは『7人衆』だけである。
賭けに勝った。
細々とアップするも、目は輝いていた。
試合は連戦連敗街道まっしぐらである。

其処で掲げた目標が、部員倍増計画である。
1年ごとに10名づつ増やしていこうである。
それが強くなる秘訣である。
そして、学内での市民権を得る秘訣であり、地域中学校に信頼を得るものだと考えた。
事実、4年目で30名、現在毎年部員数50名を超えている。
その計画は大成功して、4年目には30名で近畿大会と大阪府ベスト4を掴む所まで来た。
その後、10年間で6回の近畿大会と地区大会の表彰状を30枚近く獲得するチームと成長した。

信じるか否かは、あなた次第です。


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category: オフィスKURACH

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