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クラッチの「今日の一言(つぶやき)」

スポーツ・コーチング総合研究所 オフィスKURACH 所長クラッチこと倉田伸司のつぶやきをお伝えします。

 

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【ある日のコーチング・カレンダー60】悪戦苦闘の日々 

【ある日のコーチング・カレンダー60】悪戦苦闘の日々
現役、指導者時代
このチームで早10年が経て
悪戦苦闘の日々が過ぎようとしている。
日々ドラマで、何がなんだか分からず、あっと言う間の年月が流れていたような気がしてならない。
ある時期、そんな中でも、今年ほど、こんなに藻掻き苦しむ日々を過ごし、監督として出くわしたことなない。当然、部員たちも同じ思いだろう。
藻掻き苦しむという表現よりも、必死になる指導者の姿が日々体育館にある。
このことが珍しい光景である。
楽しくしんどいことを取り組む姿勢、それが指導者倉田(クラッチ)のコンセプトであったはず。でも、何か異なる気を感じる部の、学校のムードに危機感を募らせる日々を強く感じたクラッチが藻掻き苦しむスタイルをとらざるを得ない状況になってしまったのである。

その結果、部員から笑顔が消えた。
「こんなの嫌だ。」
それはクラッチだけの思いじゃない。

ある日のミーティング。
「お前ら何が恐ろしいんだよ。何と戦っているんだよ。」
「・・・。」
「監督に罵られることが嫌なんかよ。」
「・・・。」
と息を凝らして、クラッチの言葉を一方的に聴いて居るだけのハドルが体育館にある。
「こんな畷北じゃないはず・・・。」
この思いは、クラッチも部員も同じである。

色々と語っている中で、
「負けることに脅えているのかよ?」
「・・・。」
その時、いつもの無言ではない表情を確認できた。
話しながら、クラッチは何かを感じた。
衝撃が走った。
心の中で呟いた。
「そうだったのか・・・。」と。

部員の一人の目を見つめながら、
「もう一度聞くよ。負けることが怖いのか?」と語りかけた。
その部員の目が潤んでいる。
「正直に言ってみなよ。負けることが怖いのかよ?」

少しの沈黙の中から、
「怖いです。」と答えが帰ってきた。
クラッチは思わず、
「やっと、本音を言えたやないか」
叱られると思っていた部員たちの表情が一変した。
顔色に温もりが戻った。
朝一番の日の出のように光が差した眩しさと清々しさをクラッチは強く感じた。
涙ぐんでいる部員すらいた。

「そうか、それで苦しんでいたんかよ。」
それが伝統かも知れない。
でも、そんな伝統なんてクソ食らえである。
思わず、「悪かった。(先生の)伝え方が拙かったよな。」
この新チームに言い続けていた”何としてでも勝たしてやる”というクラッチの言葉を真剣に受け止めてくれていたのである。
クラッチが藻掻き苦しんで吐いていた言葉の一つ一つが重すぎたんだろう。
「そうじゃないんだよ。(クラッチが)お前らを叱る続けていたのは、バスケを楽しめていないお前らに対する怒りだったんだよ。負けることを叱っていたんじゃないんだよ。」
「バスケを楽しむことがこの部の誇りじゃないのか」と言うことを話し、部員との垣根は取り払われた。

結果を追い求めるのは二流のすること。
プロセスを楽しむのが一流の求めること。
ある日、極めた方から教えられた言葉が話ながらクラッチの脳裏を過ぎった。
プロセスを楽しめてこそ、競技スポーツは楽しんだよ。
勝ち負けがあるから、不安になる。
だからこそ、「もっともっと」という心理状態になるんだよ。
でもさ、それが泥沼に浸かっちゃうんだよ。
その泥沼さえ、楽しまなくっちゃ!

今シーズンをむかえる間での悪戦苦闘のプロセスは決して無駄ではない。
後から考えればいいことだけども、藻掻き苦しみ悪戦苦闘する日々を過ごせたからこそ、たった”一本の藁(わら)”にしがみつけたんだよ。

この「負ける事が恐ろしい」の言葉に繋がったことには、布石がある。
スポーツ教養学という授業に端を発している。
【いくら卓越した技術を持った選手でも、心が弱いと思い通りの活躍は出来ません。そこで試合で力を出せる心の強い選手や人間になるために必要になってくるのがメンタルトレーニングです】というその日のクラッチの授業だった。
その質問事項に設定されていた”ニュートラルな状態って、どんな状態?”の時である。
「どちらに転ぶかわからないことを悩んでも仕方ないよ。心をフラットな状態にしておくことで力が発揮できる大きな要因だよ」
このことが2年生部員には個々に響いていたようである。

藻掻き苦しんだ公式戦1ヶ月前、あれだけ駄目だ、ダメだと言われ続けても、
練習試合11勝4敗1引き分けのこの事実をどう捉えるんだよ。
チーム最悪の条件の中、全敗覚悟で臨んだはずだった。
特に上がりの2日間では、バスケを楽しめたはずだよ。
チームで楽しめたはずだよ。
この1ヶ月が公式戦へのプロセスである。
この葛藤の日々が人を成長させる。
結果、地区大会は優勝、中央大会で上位進出を果たす。

信じるか否かは、あなた次第である。


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category: オフィスKURACH

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