クラッチの「今日の一言(つぶやき)」

スポーツ・コーチング総合研究所 オフィスKURACH 所長クラッチこと倉田伸司のつぶやきをお伝えします。

 

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【ある日のコーチング・カレンダー㊺】何故、みんなで…? 

【ある日のコーチング・カレンダー㊺】何故、みんなで…?

全員イズムへの拘り。

「赤信号、みんなで渡れば怖くない」
集団心理を上手く詠んだ句である。
ある時期、転勤して以来、この学校の生徒は目立つことを極力嫌う傾向があり、進んで自ら何かをしようとはしない。
授業に活力がない。
そのことに悩まされ続けた。
この学校だけの特徴かって半ば諦めかけることもある。
所謂自信のない集団なのである。
あえて集団と言った訳がある。
目立つのは嫌やし、集団からははぐれたくない。
それでいて、かまって欲しい個人なのである。
自我がなく、集団からはずれたくない。
それが個性的に生きていく方法だと思いこんでいる。
小さな社会枠から出ようとしない。
時には、最寄駅から電車で何処かに行こうとしない。
自転車で30分程度の移動範囲が世の中と思っている。
それ以上の社会を見るのが恐ろしいのである。
幼い頃からの仲間の順位で居ることが楽なのである。

保健の授業中、A君に質問した。
「この質問に答えてくれるかな?」
「何で俺ばっかりあてるんや?」と不服そうな顔をする。

体育の授業でマット運動が出来そうだったのでB君に
「前転の見本になってくれるか?」
「目立つから嫌や」との反応である。

そのくせ、一人の子が反応よく答えたり、見本になってくれるので
「○○君、頼むは・・・」というと
必ず「なんで、あいつばっかりやねん」と平気で文句を言う。
これがこの学校の生徒の主流の考え方である。

こんな社会に外部の考え方や秀でた生徒が現れた時、その凄さが理解できないのである。「俺たち、私たちとは少し何かが違うな」って言う程度のことは感覚でわかる。
でも、何が、どのように凄いのかが理解できないのである。

バスケ部を例にすると
自分たちの町でのバスケでは凄い選手でも、その上が居ることが理解できないのである。
「地区選抜やった」「北河内選抜やった」と自慢する。
でも、その上の大阪選抜は知らない。
更に近畿大会レベル、全国レベルっていう存在はましてわからない。
そして、かなりの努力をしないとそのレベルに到達しないことも理解できないのである。

ここで、諦めていては、指導者はつとまらない。
心応援

この体質を上手く利用すれば、面白いかも知れない。
その発想で指導を始めた。
月面宙返りが出来なくとも、8段の跳び箱が跳べれば、大スターに思わせればいい。
能代工業を知らなくても、全国は目指せるかもって思わせばいい。
ほんの少し出来る集団で難関をクリアーさせれば、出来たと思わせればそれで良し。
自己満足でもかまわない。
とにかく小さな成功、小さな自信を待たせれば良いと判断した。
おらが村のロックンローラーをまずは育てれば、それで良しと何事もこの考え方でスタートさせた。
そして、徐々に外の世界を知ることを繰り返し行った。
すると何となく形が出来上がった。
その形とは、「ひょっとしたら、俺たちも一流になれるかも・・・・」ってことである。

どさまわり劇団でも、スターが現れれば、メジャーになれるかもである。
実際に日本でもそのケースは多くある。ジャパニーズ・ドリームである。

これが全員でやらせないとできないチーム事情である。

50名以上の部員を抱えても、
みんなで何事もやらせようとする”もう一つの大きな理由”
それはクラッチのバスケ人生の生い立ちにある。
大学で部員200名を超える所でスタートメンバーになることを夢見て進学した。
1軍に手の届きそうな所まで行けたが、1軍そしては試合に出ることはなかった。
万年2軍選手で卒業した。
2軍メンバーって、監督に一度も指導された事のない層である。
かなり努力しても、目にとめてもらえない層である。
悔しかった。
この悔しさが、人数が増えても、1軍2軍などの制度を導入しない訳である。
指導者は幾ら部員が増えても、目の届くところで指導し、チャンスを与えてやるのが指導者の姿であると心に決めていた。
だから、強いものに向かっていく強い気持ちを持つのも、”生い立ち”なのである。
私の指導するチームは、全員バスケなのである。
試合に5人しか出ていなくとも、50人バスケを目指しているチームであり、指導者なのである。
チャンスを与えるために、一日中練習試合していても良いじゃないか。
それが、部員がもっとも納得することである。
その結果、ベンチメンバーと応援に別れても悔やむことはない。
その考え方を浸透させるために何事も全員でするように心がけている。
遠征試合もどんな時も全員で移動する。
全員で活動する。それが、私が指導していた部のイズムである。

信じるか否かは、あなた次第です。

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